米国に本社を置くビジネスコンサルティング企業、フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社(所在地: 東京都港区、代表取締役:ロビン・ジョフィ)(以下、フロスト&サリバン ジャパン)は、『企業と消費者のニーズが5Gネットワークインフラの需要を推進』について調査レポートを発表いたしました。

フロスト&サリバンの世界の5Gネットワークインフラ市場に関する最近の分析によると、通信サービスプロバイダー(CSP)による世界の5Gネットワークインフラに大きな需要があり、その需要は消費者および企業のニーズによって推進されています。消費者市場においてCSPの収益は4Gによってもたらされ、5Gも不可欠ではあるものの成長の余白は限られています。一方で企業向け市場の成長潜在性は大きなものです。よって、パブリックおよびプライベート5Gネットワークのいずれも、様々な業界において企業向けに焦点が置かれています。

4Gで実現させていた時よりも、多くの高精度のデバイスを扱い、低遅延、高信頼性、大量のデータ送信を必要としている企業においては、5Gへの移行は順調に進んでおり、5Gネットワークインフラの需要も拡大しています。無線アクセスネットワーク(RAN)、トランスポートネットワーク、コアネットワークを含むネットワークインフラは長期間使用されるもので、5Gに投資をしているCSPは、前世代のネットワークにも投資を継続しています。世界の全世代のネットワークインフラ市場は、2026年まで年間800億ドルの投資が見込まれ、その大部分は5Gネットワークインフラです。

「5Gを運用できるネットワークインフラはほんの数年前に誕生しましたが、10年前の4Gよりもはるかに速いペースで進展しています」、フロスト&サリバンICT部門シニアインダストリーアナリストのトロイ・モーレイは言います。「企業、消費者に対する5Gに関する約束はまだ実現されていませんが、5Gの導入が最も進んでいる地域では、今後数カ月で実現することになるでしょう」。

モーレイは更に言います、「5Gネットワークは現在クラウド上のソフトウェアに依存しているため、ネットワーク機能はクラウドネイティブソフトウェアとして完全に再設計されました。このような新たなインフラ、新たなアーキテクチャが、5Gネットワークを過去のネットワークとは全く異なるものにし、消費者に対して、そしてこれまでは不可能だった様々な業界に対して新たなユースケースを提供することができるようになります」。

市場関係者は、5Gネットワークインフラ市場の成長の見込みを獲得するために、以下に注力すべきでしょう:
• 5G RANソリューション:世界の通信事業者のセルラーネットワークのほとんどは、CSPが運営するパブリックネットワークであり、この市場は5G RANにおける最も大きな成長機会です。これには従来の“オープン”RANの機会も含まれます。5G RANによってサポートされているプライベートセルラーネットワークの市場は小さいものの、このニッチ市場は非常に大きく成長しており、CSPおよびRANサプライヤーの関わりが必要ですが、結果的に広範な業界に影響を与えるでしょう。
• 5Gトランスポートネットワークソリューション:トランスポートネットワークはRANやコアネットワークと同様の注目は浴びません。しかしトランスポートネットワークは、5Gが期待に応えるためには不可欠なものです。トランスポートソリューションの成長機会は主にパブリック5Gネットワークにあります。
• コアネットワークソリューション:5G運用開始までは、多くの取り組みはRANに関するものでした。5Gがその潜在性を発揮するためには5Gコアは必須です。短期的には、5Gコアネットワークのニーズに注力する世界のCSPの数は増えていくでしょう。

世界の5Gネットワークインフラの成長機会は、フロスト&サリバンICT部門の最新の調査分析の一つで、Frost & Sullivan Leadership Councilを通して閲覧可能です。Frost & Sullivan Leadership Councilは、企業がこの不透明な未来で成功するための、継続した成長機会の流れを特定するためご支援します。

原文:https://www.frost.com/news/enterprise-needs-and-consumer-wants-propel-demand-for-5g-network-infrastructure/


新原徹也 / フロスト&サリバンAPAC ICT部門ディレクター
日本国内及びAPACの ICTとサイバーセキュリティ市場の調査において約15年の経験を有し、市場規模やトレンド、市場予測や競争環境に関する知見を有する。

 

 

フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社

設立:2014年1月
沿革:2009年3月 日本支社「フロスト&サリバン インターナショナル」設立
2014年1月 日本法人「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」設立
代表者:ロビン・ジョフィ(代表取締役)
所在地:〒107-6123 東京都港区赤坂5丁目2番20号 赤坂パークビル23階
URL: https://frost.co.jp/

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フロスト・アンド・サリバン株式会社PR事務局(SivanS株式会社内)
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