フロスト&サリバン ジャパン株式会社
プレスリリース
2018年1月19日
フロスト&サリバンは、2018年のヘルスケア業界の8大トレンド予測を発表しました。2018年はデジタルヘルスの普及が進み、AI(人工知能)、テレヘルス、IoMT(Internet of Medical Things:ヘルスケア分野のIoT)、ビッグデータ・アナリティクス、ロボティクスといったテクノロジーのヘルスケア分野で活用が進むほか、ブロックチェーンやデータ・レイクといった新興技術の臨床での利用が始まる年となることが予測されます。また、テクノロジー企業がヘルスケア市場でさらに存在感を増し、従来のヘルスケア企業との競争が高まり、結果としてより安価で容易にアクセス可能で、消費者を中心に置いたヘルスケアの提供が実現することも期待されます。フロスト&サリバンの予測では、ヘルスケアの世界市場は2018年に前年比4.82%で成長し、同市場規模は1兆8,537億米ドルに到達する予測です。
フロスト&サリバンの新たなリサーチ「2018年グローバルヘルスケア業界の展望」によると、2018年のグローバルのヘルスケア業界はテクノロジーとの融合がさらに進み、以下の8つのトレンドが予測されます。
- 2018年以降、ヘルスケア業界は単体の製品を販売するビジネスモデルから脱却し、PaaS (Product as a Service)型のビジネスモデルが浸透して行く見込みです。AIやビッグデータを活用し、データを活用して付加価値を持たせたサービスの提供が今後ますます重要となるでしょう。
- リアルワードデータ(Real World Data)を含む医療データ量の大幅な増加や、コスト削減へのニーズ増大により、2018年にクラウドが企業の中核プラットフォームとなる見込みです。
- 2018年には、米グーグルやアップルといったテクノロジー企業がヘルスケア市場でより大きな影響力を持つようになり、米食品医薬品局(FDA)のファストトラック(優先承認審査制度)プログラムを利用して、デジタル治療や医療アプリを臨床領域に投入する企業の出現も予想されます。
- バーチャルや遠隔での治験が増加し、2018年末までに世界全体の治験のうち約20%がバーチャルや遠隔を通じて実施される見通しです。
- 2018年に病院で外科手術や患者の支援を行うロボットがさらに普及し、特に患者の診断支援や高度な外科手術支援、画像診断や放射能治療などの領域での活用が進む見通しです。
- アジア太平洋地域で「スマートホスピタル」が2018年以降に増加する見通しです。「スマートホスピタル」とは、テクノロジーとデータを活用し、病院内のあらゆる状況に関してリアルタイムでのモニタリングや情報共有が可能な病院を指し、業務効率化やより優れた医療ケアの提供を可能にします。
- 2018年にはヘルスケア業界に向けたサイバー攻撃が2倍に増加し、主に医療機器ベンダーや消費者向けヘルスケアデバイスを展開するメーカーにとって脅威となることが予測されます。
- 企業や医療保険者によるウェルネス(健康維持・増進)プログラムが、2018年にさらに増加する見通しです。
■「2018年グローバルヘルスケア業界の展望」の概要は下記にてご覧頂けます:
フロスト&サリバンについて
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 www.frostjapan.com
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