米国本社のもとグローバル市場調査とアドバイザリーを提供する、フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社(東京都港区/代表取締役 山村浩/以下、フロスト&サリバン)は、「需要の急増により成長する世界のコンテンツデリバリーネットワーク市場(Surge in Demand Boosting Global Content Delivery Network Market Growth)」に関する調査レポートを発表いたしました。
フロスト&サリバンの世界のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)市場に関する最近の調査分析によると、CDNの進化により、同市場のベンダーは、複数のサービス、補完的サービスを提供可能になり、積極的にポートフォリオの拡大を行ってきました。CDNのベンダーはエッジプラットフォームへと事業をシフトすることにより、大手クラウドプロバイダーや他の専門サービスプロバイダーの事業領域に参入しています。大規模で分散化されたネットワークを活用し、コンテンツおよびアプリケーションのパフォーマンスを向上させることは、CDNベンダーの差別化になります。コンテンツ需要の急増およびパフォーマンスへの期待の高まりにより、CDN市場の規模は、2021年の130.7億ドルから、2027年までに299.7億ドルへと拡大し、その年平均成長率は12.6%に達すると予測されます。
フロスト&サリバンICT部門のリサーチアナリスト、ニコラス・ボウは、以下のように分析します。
「静的コンテンツのキャッシングはコモディティ化されたサービスと考えられています。ベンダーは、既存のリソースを活用した補完サービスをセットにし、より高い価値を提供するためにサービスを刷新しようとしています。
パーソナライズに関連するビジネス価値の再定義や”value for many”モデルの刷新など、新たなビジネスモデルのメガトレンドにより、サービスプロバイダーは柔軟性を重視することを求められています。基本的に、全てのオンラインサービスは、コンバージョンレートを高め解約率を抑えるために顧客体験を向上させる必要があり、迅速なデリバリーと高速機能を確保するために、CDNを利用する必要があります」。
CDN市場の成長機会を獲得するために、ベンダーは以下に注目すべきでしょう:
- 仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)機器・システムにより生成された大量のデータトラフィックに対応する準備をする。
- 拡大したネットワーク機能の提供を実現するために、5Gを活用したモバイルエッジコンピューティングをどのようにサポートするかを計画する。
- 能力強化に向けて幅広い企業の参加を促進し強固な市場を構築する、業界全体の協業の取り組みに参加する。
- 世界の中小企業へサービスの一括提供を行うことにより、中小企業が直接エッジアプリケーションへ移行でき、インフラの課題を回避し、中核事業に集中できるようにする。
世界のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN):成長機会および分析は、フロスト&サリバンICT部門の最新の調査分析の一つで、Frost & Sullivan Leadership Councilを通して閲覧可能です。Frost & Sullivan Leadership Councilは、企業がこの不透明な未来で成功するための、継続した成長機会の流れを特定するためご支援します。
英語原文:Surge in Demand Boosting Global Content Delivery Network Market Growth
日本語版編集:
新原徹也 / フロスト&サリバンAPAC ICT部門ディレクター
日本国内及びAPACの ICTとサイバーセキュリティ市場の調査において約15年の経験を有し、市場規模やトレンド、市場予測や競争環境に関する知見を有する。
【フロスト&サリバンについて(本社:米国)】
フロスト&サリバンは、60年以上に渡り、フォーチュン1,000社、行政機関、投資家に向け、持続可能な成長戦略の策定をご支援してきました。経済情勢の変化に即応すると共に、破壊的技術を見出し、新たなビジネスモデルを立案することで、将来の成功へと導く革新的な成長機会を創り出します。
【フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社】
設立:2014年1月
沿革:2009年3月 日本支社「フロスト&サリバン インターナショナル」設立
2014年1月 日本法人「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」設立
代表者:山村浩(代表取締役)
所在地:〒107-6123 東京都港区赤坂5丁目2番20号 赤坂パークビル23階
URL: https://frost.co.jp/
【ご取材に関するお問い合わせ】
フロスト・アンド・サリバン株式会社PR事務局(SivanS株式会社内)担当:住岡、仁部